此の一編は決して興味本位ではなく、諸兄にこの様な事実のあった事を述べ、年頃の中学生、特に男の子を持つ親の皆様に参考としたい。独身者各位は、これを読んで自己の同じ頃を振り返り、「おれは何んて真面目であったろう」と自惚れ得る事があれば幸いです。「畜生うまくやってやがる・・」と思う方も無きにしも非ずや?とは私の偏見であろうか。
さてー
各地方の教育委員会主催で中小学校の道徳及び生活指導担当の主任が年に一、二度会議を行うが、私も出席した事がある。殆ど男女間の非行性問題で、結論は事前指導をしっかりで終っている。エロ雑誌、エロ漫画の氾濫する現代、年頃、特に中学二・三年頃の男子は簡単に発情しやすい時期であろう。と言って以上の事はほんの一部の者であるのは、御承知の通りである。担当教師にとっては興味どころか、対策に頭の痛い問題である。第二次世界大戦前に沖縄で小学校五年、六年生を調査した所、男女生徒に童貞処女が殆どない・・・・という台湾での新聞に発表された事がある。原因は親の私生活からと述べられた。注意すべきことではなかろうか。
女子は攻撃されない限り目覚めないという事は最近、野坂昭如?の四畳半という記事の事で、某女子大生-二十二・三才が数人少しもあの小説はエロでない、わいせつを感じないと述べているという記事を私は読んだ。即ち女子は攻められない限り、経験しない限りセックスに関して鈍?ではなかろうか・・・これは私見であるが。戦前××○○の訳のわからない符号で、大切な部分を隠した小説を読んで、想像をたくましうした私たち五十才以上の年配者にとっては実に想像できない時代となった。今の青少年は果たして幸か不幸か?戦時中ゅ私が船の事務長として南方を航海していた時の船長の話、「豪州のシドニーはすごいぞ、真昼間公園で男女のセックスだ。洋傘を立て掛けて楽しんでいやがる・・・それを行ったり来たりして見ようとするのが日本人だ」 と。今の東京の○○広場は夜間だけであるから良いようなものの昼間から・・・ならないと誰が断言できようか、えらい世の中の移り変わりではある。この様な御時世に中学校の生活指導担当の教師、実に神経を使う仕事と言わねばなるまい。果たして苦労か楽しみか?